IMF、クロアチア財政改革評価する一方で債務削減促す

IMFのミッションチームは、クロアチアを訪問し、近年の経済発展と同国の見通しを議論し、ミッションの最後に声明が発表された。IMFは、クロアチアに対し、財政再建と構造改革を推進し、景気回復を利用して公的債務を削減するよう促した。

IMFミッション、クロアチア訪問

IMFのミッションチームは、クロアチアを訪問し、近年の経済発展と同国の見通しを議論し、ミッションの最後に声明が発表された。

IMFはこの声明の中で、クロアチアが長期的な景気後退から2年間経済成長を継続したことについて歓迎した。2016年の実質的なGDP成長率は、記録的な観光業界の実績、投資の堅調さ、消費の回復により、約2.7%に達すると予測されている。

景気回復を利用し、公的債務の削減求める

IMFは、クロアチアに対し、財政再建と構造改革を推進し、景気回復を利用して公的債務を削減するよう促した。

クロアチアの公的債務は2015年末にGDPの86.7%に達し、今年は約85%に減少すると見込まれている。政府は来年、さらに2%ポイントの引き下げを検討している。

ミッションの声明でIMFは「提出された2017年予算案は、2016年に近い財政収支全体を想定しているが、赤字と借金を迅速に削減するために循環的な景気上昇を利用すべきである」と述べた。

簡素化・効率化を伴う税制改革を評価

クロアチアの最近の税制改革について、IMFは声明の中で、システムの簡素化と効率の向上に向けた一歩と評価した。また税金パッケージは、労働者や事業活動への負担を軽減し、VATの逆進性を低下させ、いくつかの免除項目を廃止したとした。

その一方で、免除をさらに減らし、支出を合理化することを含め、財政状態の構造的改善を確実にするために、相殺措置を導入することが望ましいと指摘した。

また不動産税導入の準備を進めるという政府のコミットメントを再確認することの重要性、さらには、財政コストを抑え公共サービスを改善するために、多層的で細分化された行政を合理化する必要があると指摘している。

(画像はIMFホームページより)

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