VAT規定改正による影響~旅行経費

2010-12-20

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前回のコラムで、欧州の企業からの業務委託費について説明致しましたが、あるお客様より旅行経費に掛かるVATはどうなるのかとの質問がございました。
よって今回のコラムでは、旅行経費に掛かるVATについてお答えさせて頂きます。
結論から申し上げると、旅行経費に掛かるVATは今まで同様掛かることになり、今まで同様還付を行うことは可能です。
これは、2010年1月のVAT規定の改正により何も影響を受けていないので、当然今までと同様の取扱であるということです。

とはいえ、先日のコラムでも記しましたが、VAT還付業者にとって、旅行経費等はあまり大きな売上にならないので、頭の痛いところです。というのは、旅行経費に掛かるVATは1件1件の金額が小さく、且つインボイスの枚数自体は膨大になり、インボイスの選定等に非常に時間が掛るからです。

例えば高級ホテルに年間に何人も泊まったりする場合はまとまったVAT金額となるので良いのですが、タクシーや電車のチケット、コーヒー屋のレシートを数百枚集めても正直大した金額になりません。よって、旅行経費ではホテル代に掛かるVATがメイン・ターゲットとなります。

ホテル代に掛かるVATはインボイスの要件等を満たさない限り還付出来ないので、注意が必要です。具体的には、ホテルから貰うインボイスにはきちんと貴社の社名が記載されている必要があります。つまり宿泊者名や旅行会社名では不可能な場合が大半です。

このためVAT還付業者では、その顧客企業に対してセミナー等で啓蒙活動を実施しているところもございます。VAT還付を行う際に宛先が社名でない請求書があっても還付が出来ないので、啓蒙活動によってなるべくそのリスクを減らしているのでしょう。

尚、前年度の経費に関する還付申請は翌年6月31日までになります。もし自社で還付申請を行っている場合は、時間的な余裕をもって還付に当たられてください。