株式会社伊予捺染
代表取締役社長 阿部 秀二郎 様
Q. 御社のビジネスを教えて下さい。
当社は1963年の創業以来、今治タオルで知られる全国一のタオルの産地、愛媛県今治市で、タオルプリント加工業を営んでいます。アーティストのライブ会場や、スポーツ大会、地域イベントのグッズなどの、数多くのオーダータオルを手掛けています。デザインから製造までの一貫体制を確立しています。
最新の生産設備やITを積極的に導入することで国内生産にこだわり、短納期であったり小ロットへの柔軟な対応や、付加価値の高いプリント業務に特化することで、半世紀以上にわたって多様化するお客様のニーズに応えてきました。
海外展開については、繊維の加工とは異なるビジネスとして、今治市で盛んな造船関連のビジネスを以前から手掛けています。商社さんとの取引を通じて、最近では飛行機関連のパーツビジネスにも進出しています。
Q. どういった経緯で当社を選んで頂いたのでしょうか。
一緒に事業を行っている商社から紹介して頂きました。海外の税務面については全く知識がないので、どうしようかと逡巡していたのですが、商社から「税務面はコンプライアンスを重視してちゃんとやった方がいい」と言われたので、きっちり対応してくれる先にお願いしたいと思いました。マネーロンダリングなど、疑われたくないですからね。
ただ当初は、自分の会社のオフィスが海外にないにも関わらず、なぜ日本の会社がVAT登録や申告を行うのかがよく分からなかったのは事実です。一方で、分からないからといって税務面で現地の税務当局ともめたくなかったのも確かであり、当社の税理士と一緒に御社からお話をお伺いして、ようやく制度や必要性について理解できました。日本の税理士は、海外の税務に必ずしも精通している訳ではないので、欧州のVAT専業で精通している会社が見つかって、助かりました。
Q. 今後の抱負をお聞かせ下さい。
多くのお客様と従業員に支えられていますので、日本でのタオルプリント加工ビジネスは引き続きニッチな特徴を活かして伸ばしていくのと同時に、海外関連では好不況の影響を受けやすい造船関連ではなく、航空機のパーツ関連のビジネスを拡大していく予定です。また、自身は今年で還暦を迎えましたので、ゆくゆくは甥に経営を譲れるよう、新しい世代の経営者へのバトンタッチすることが私の使命と考えています。
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