ソースネクスト株式会社
取締役 兼 専務執行役員 小嶋 智章 様
Q. 御社の事業、とくに海外ビジネスを教えて下さい。
当社は1996年に設立、パソコンやスマートフォンで使う各種のアプリを提供してきましたが、2017年からは翻訳機の「ポケトーク」の販売を開始。お陰様で翻訳機の市場では90%以上のシェアを獲得しています。
今年は、新型コロナウイルスで激変する市場に対応するべく、テレワーク関連製品の販売を開始しました。Webカメラの背景映像を変更できるソフト、Web会議時のノイズを低減するソフト、Web会議用のクラウドサービス、Web会議用の360度カメラなどです。
特に360度カメラの「オウル」は話している人を探知して画面をフォーカスができたり、背景を自由に消したり、AIが検知してキータイプの音を消すことができる、ユニークな商品で、日本での販売を拡大しています。
海外向け事業は、欧州にて展示会に出店した際にポケトークの反応がよかったので、まずはポケトークを欧州に展開しました。欧州はいろいろな言語の人が近隣にいるので、翻訳ニーズがあるのだと思います。
現地ではAmazonでの販売を行っているのに加えて、B2B販売、一部量販店などへの営業活動も行っているので、オランダに会社を立ち上げました。ユーザーサポートも行うことで、アフターサービスも含めての価値提供を大事に考えています。
Q. どういった経緯で当社を選んで頂いたのでしょうか。
実は、海外展開の当初はVAT登録と申告は海外系の別の会社に依頼していました。しかし、質問に答えてくれなかったり、しばらく返信がないなど、対応スピードに非常に問題がありました。欧州は重要な市場と考えているため、このままでは販売に支障をきたすという判断のもと、何社かに問い合わせをしてOPTIに移管を決めました。
これまで、OPTIの対応のスピード感には非常に助かっています。特にVAT登録に必要な書類は各国で異なっていて大変でしたが、丁寧にサポートして頂き、ありがとうございます。アポスティーユなど聞き慣れない書類もありましたよね(笑)
Q. 今後のビジネスの抱負、及び当社へのメッセージをお聞かせ下さい。
やはりコロナ禍で世界が大きく変化する中で、当社の社名の由来でもある「次の常識をつくる」というスローガンのもと、ポケトーク及びポケトーク以外の両方で、新たなビジネスの創造に努めていきたいと思っています。
具体的には、ポケトークではインバウンドのお客様がしばらく戻ってこない前提に立って語学の学習に役立て頂いたり、ZoomやSkypeといったビデオ会議の場面で活用して頂いたり出来るよう、積極的に展開をしてまいります。
前述しましたが、ポケトーク以外ではビデオ会議で出席を360度パノラマで撮影し、発言者を自動的にフォーカスするという画期的なカメラ「Meeting Owl Pro」の発売を開始し、好評を頂いております。
海外展開では、欧州はオランダを拠点としてポケトークの販売を加速していきたいと考えています。コロナ後の販売はすでに回復の兆しがあって、欧州の中は国同士で行き来が出来る状況なので、日本ではなくオランダの拠点が主体となって販売を広げていきたいと思っています。さらに、アジア諸国でのポケトークの販売も、本腰を入れて展開していきたいと考えています。
海外向けの商品としては、ポケトークのサイズを大きくしたものや、カラーバリエーションを増やした製品を積極的に導入したり、先に説明をしました会議用のツールといった新しい商品の導入などを考えています。
OPTIには、ポケトークの海外の販売拡大という本業に集中するために、複雑な税務についてはアウトソースさせて頂くことで、引き続きご支援をお願いしたいと思っています。